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               人生と車 
                 
                最近歳を取って、もう乗れなくなったから手放したい、、、、そんな話を頂く事がある。 
                よく死ぬまで持っていたいとか言うが、人間それが近いと感じるようになると自分の愛車の行く先が気になるようだ。 
                下の人みたいに広大な敷地をもち、別にお金に困ってなければ自分の愛車とともに地面を掘ってそこに埋めてもらうのも 
                究極の方法だろう。 
                 
                どれだけ好きな愛車と共にいられるか、あるいは走れるか、、、、 
                40歳を過ぎたらそろそろそんな事も考えたほうが良い。 
                なにしろ、人生は自分の思うように全てが行くわけではない。 
                 
                昔、日活の青春スタートして活躍した 和田浩二さんが癌にかかり、わずか42歳で亡くなった。 
                彼はシーサイドの頃、新入りの私を可愛がってくれ、彼のディノや、次のボーラなどを乗せていただいた。 
                今、俳優などで活躍している ガッツ石松さんもその当時はボクシングのチャンピオンそのガッツ石松さんを紹介するからと、 
                六本木で皆で待ち合わせたことは今もよく覚えている。 
                なんとランボルのエスパーダを無理やり?買ってもらったのだ。 
                 
                ところが私がシーサイドが潰れ、ブローカーで細々していたころ、電話で呼ばれ自宅に伺うと、痩せた体でこう仰った。 
                俺ももう長くは無い、今のうちに車を処分しておきたいんだ。 
                当時彼が持っていたのは、512BBのケーニッヒ、それとベンツのSLだった。 
                 
                その数ヵ月後彼は亡くなった。 
                私は今年で57歳、今まで元気に生きてこられて本当に幸せだと思う。だから好きなことを出来るうちにやる、これが一番 
                大事なことだ。 
                人生は短い。 
                 
                元全米ランチャクラブの 会長。ニューヨーク郊外の広大な敷地に住んでいる。 
                 
                   
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