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               アメリカの資質 
              ラグナセカの一番頂上にある コークスクリュー。 
                沢山の人が見物している。しかも大半が40歳以上のいわば中年。 
                ここら辺が日本と違う。日本のサーキットではガキ、、、いや言い方が悪いね若者ばかり。 
                別に若いから駄目と言う意味ではなく、中年以上が少ないのが駄目なのだ。 
                 
                確かに富士や、鈴鹿へ足を運ぶのは大変。おじさんは家庭サービス?でそんな暇は無い? 
                だったらアメリカ人は日本と比べてそんなに余裕があるのか、違う、単純に車が好きなだけ。 
                そこらへんが何時までたっても、日本に車の真の文化が定着しない理由になっている。 
                 
                理由その1、  
                アメリカの国土は広い。郊外に住めば絶対に足が要る。それが昔は馬だった。 
                今は車。要するに生死を左右するほど大事な部分なのだ。 
                かたや日本、江戸の頃から庶民は自分の足で歩いた。お伊勢参りなどもそう。 
                だから明治になって外国から車が入ってきても、極一部の階級の人間のみの道具。 
                だから原点が違う。 
                 
                理由その2、 
                アメリカ人は広い国土への反発のせいかちから、すなわちスピード、をよしとする。 
                インディ のオーバルコースを400キロで周回するなんて日本人には発想すら出来ない。 
                あるいはイギリスのちゃちなACにフォードの5リッター以上の馬鹿でかいエンジンを積むシェルビーコブラなんて化け物みたいな 
                車を賛美する。 
                 
                理由その3 
                彼らのルーツのヨーロッパへのコンプレックス。 
                たかだか400年の歴史しか持たないアメリカ人にとって、ヨーロッパの文化、それの象徴するベンツであったり、ブガッテイ、 
                アルファ、フェラーリなどそれを所有することは、一種の先祖帰りと同じなのだ。 
                だからその頂点に位置する、ペブルビーチなどのコンクールはこれでもかというぐらい、レストアを施し、アメリカにおける 
                ヨーロッパを堪能する。 
                 
                私もここ20数年、アメリカ、そしてヨーロッパの各国を廻っていかに日本と言う国が極東の島国かと言うことを実感してきた。 
                すなわち日本は戦後、アメリカの傘の下で、戦後復興を目指しまたその目的があったからこそ、がむしゃらに働いた結果、 
                ある程度金持ちの国になったのだ。 
                 
                ところが現在、グローバル化が進み、昔のようにただがむしゃらに働くだけでは通用しなくなっている。 
                大きな曲がり角だ。おまけに団塊の世代と言われる戦後を担っていた世代が次々とリタイアしている。 
                今の30才台の目的とはなんだ?20代ではどうだ?おそらく漫然と将来の不安を感じながら日々を過ごすのみか。 
                 
                今から30年間、これで世界の情勢は完璧に変わっていくと思う。その頃には日本はもっと小さな国になっている気がする。 
                 
                このHPを見ている 30台、20代の諸君がいたら、是非忌憚の無い意見を私にぶつけてくれ  
                そしてこの先、日本がどうあるべきかを真剣に考えてほしいと思う。 
                 
                私はたかが車屋だが今までの100回以上の外遊で得た感覚は並みの政治家よりも優れているはずだ。 
                 
                   
              2008年 9月2日 掲載 
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