〜 スーパーカー新聞   〜

2010年 9月 3日 〜 ミウラとボビレフさん 〜

皆さん今日は。
みなさんこんにちは。
早くも9月になって3日も過ぎたのに、まだ夏真っ盛りのようです。
当社の工場はエアコンが無いので、もちろん暑いですが我慢できないほどではありません。
毎日、扇風機を5台も稼動して暑さをしのいでおります。
でも来年はクーラーを付けたいのが本音です。

さて、昨日もお知らせしたように、これから当社とボビレフさんところで
ミウラのSV仕様のレストアプロジェクトをする予定です。
サンデェゴに巨大な(日本の普通の工場と比べて)ガレージ、ショースペースを持ち
その人間性は非常にまじめです。
私とはもう10年位前からの付き合いで、アメリカに滞在するときはほとんどサンディェゴまで足を
伸ばすのが恒例です。

下は2009年のぺブルビーチで ボビレフさん自らがレストアした、世界に一台の
ミウラ ロードスターを展示するために磨いているところです。





このときは、エキジビションで展示だけでしたが、今年7月にイタリア、コモ湖にて行われた
ビラデステにて、見事クラスウイナーを取りました。



今回のモデルとなるミウラSVですが、言わずと知れたミウラの最終モデルです。
P400から始まったミウラは 全部で765台製造されましたが、
SVは 1971年から73年にかけて わずか150台の製造です。
60度V12の 3,929ccのエンジンから 385Hpを生み出します。
ただ、今回はSがベースのモデルですので、カタログでは370馬力です。

この車は私がフロリダから8年位前に持ってきたSVでしたが、
残念ながら再びアメリカに戻りました。
理由はオーナーが買ったときの2倍以上の値段で売れることが判ったため。















ところが全部のモデルを何台も乗った私の感想では P400が一番速く感じられます。
その理由は車体の重量です。
P400は公称、945Kg
400Sは 1180Kg
SVは   1245Kg と言われます。
P400の945Kgはあまりにも軽すぎて信用できませんが、
確かにSVと比べると かなりな重量差があるのは事実です。

ちなみに当社はミウラも何台も車検を取ってきたわけですが、
Sで1300Kg が平均でした。
おそらくこれが実際の重量と思います。
それでもディトナなどの1500Kg以上と比べるとかなり軽いのも事実です。

というわけで、エンジンの馬力よりも車体の軽さのほうが速さにはプラスになる
これはレースカーで昔から言われてきたことです。

ミウラはそれをロードカーで実現している数少ない車だと思います。