365GTB4/ DAYTONA

  キャステルオートの販売台数 20台以上。勿論 鞍は 1975年シーサイド当時からこの車をドライブした。
  つまりディトナを知り尽くしている日本で唯一の男だ。

  

  70年代最後のフロントエンジン搭載車であったこの車は、当時のスポーツカーの平均レベルをはるかに超えた
  スーパースポーツカーと呼ぶにふさわしい車だった。

  いつも言うけど、これの最高の状態の固体は、1速で加速すると完全にホイルスピンする。
  勿論、クラッチを普通に繋げて、アクセルをドンと踏んでからだ。ハンクラでは無いよ。

  
その加速は 生まれてもう40年あまりを経っているとは到底信じられないくらいだ。
  タコの7000回転まで針の動きを見ている暇もなく 猛烈な加速をドライバーは経験する。

  言葉で説明するのは難しいが、エンジンのピックアップは 剃刀のようにシャープとでも言えばよいか。
  もう、ほんのわずかにアクセレーターに足が触れただけで、この12気筒4380ccもあるエンジンは軽々と上へ
  上へ回っていこうとする。
  この感覚を知ったら、インジェクション12なんてあほ臭くなるよ。

  
ボディのサイズは意外と小さい、だから慣れればタイトなコーナーでもかなり振り回せる。
  勿論、視界は全く問題ないし。 
  ハンドリングは長いノーズを振り回すようで、少しスロー。
  だからコーナーに入る少し手前から切り始めるくらいが丁度良い。コーナリングは弱アンダー。
  ベテランならドリフトして廻ることも可能。それだけの十分なパワーがあるから。

  
事実、シーサイドにいたとき、ディトナの鬼と言われた松崎さん、、、彼は第三京浜の東京出口のかなりきつい
  昇りのコーナーを綺麗にドリフトして私の前を走って行った。

  
問題はブレーキ。私が今まで乗った殆どのディトナはブレーキがプアーだった。勿論サーボは付いてるが。
  だから無理にブレーキを遅らせないで早めのブレーキが大切。
  シフトはトランスアクスルと言って、デフと共通で後ろに着いている。(重量配分のため)
  だから当然リモートになるが 非常に軽い。

  
勿論、時代のせいで良いパワステも無かったし、ブレーキのキャリパーもおそまつだ。
  でも人間もそうだけど、完璧な人はつまらんじゃん。
  何かが飛びぬけて秀でていれば良いのよ。
  このデイトナの場合、他に比較できないエンジン。クリーンなボディか。
  今年 2008年ディトナが生まれて40周年だ。この類まれなスポーツカーは永遠に評価されるだろう。


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 ■01: デイトナの本質  21: デイトナ(カラー:赤)  31: 足回りオーバーホール
 ■02: デイトナ(初期型)  22: デイトナ(カラー:緑)  32: マフラーの説明
 ■03: デイトナ(後期型)  23: コンバーチブル モデル